Unicorn Athlete 001 Sara Kohrogi

Unicorn Athlete 001 Sara Kohrogi

WEARING BRAND:MSGM / PHOTO:JUNJI HATA / VIDEO:ROBIN FURUYA / HAIR & MAKE:hiro TSUKUI

競技に⼈⽣や⻘春を賭けている選⼿たちが、社会から多くのサポートを得られるような「⽂化」を育てていきたい。そういった観点から個にフォーカスをあてる「ユニコーン・アスリート」。
社会人や学生と両立させながら活動するアスリート。マイナースポーツを世に広めようと頑張るアスリート。さまざまな背景や魅⼒を持つ彼らをファッションストーリーでヒモ解いていく。

第1回目は、リハビリのためにサーフィンを始めた興梠サラ(こうろぎ・さら)。「MSGM」を着て海に出た。

私にはかけがえのない瞬間がある。それは、チューブ(波のトンネル)に入る時。なんどトライしてもあの快感は決して忘れられない。海では同じ波は二度と来ない。だからこそ、その一瞬に欠ける思いが強く働く。リハビリのために始めたサーフィンが、人生のメインストリートとなっているのは、そんな自然の壮大さに惹かれたから。強者と弱者に加え、「持っているか、持っていないか」の運試し的な要素が大きいスポーツというのも性に合っているのかもしれない。

Unicorn Athlete 001 興梠サラ(こうろぎ・さら)

自分がなりたい人間は、愛を大切にし、誠実、正直であること。それらを形にして世界にギブバックしていくためには、サーフィンというスポーツをもっとメジャーにしていかなければならない。その手段のひとつとして、ファッションは大切なツールだと考えている。スケボーから生まれたスタイルは、いまではハイファッションの世界でも重要な役割を果たしている。サーフィンでも質の高い流行を生み出していくために、いろいろと試行錯誤をしている。たくさんの人に伝えるためには、一種懸命に練習をして、もっと強くなって、いい成績を残すことが大事。それが自分達の発信にもつながることだから。

私は常に波のあるところにいる。春はカリフォルニア、秋は日本、冬はハワイ。夢は世界中どこにいても、「興梠サラ」という個性のダイバーシティを持ちながら、いろんな人とつながっていくこと。MLBとNPBの架け橋となった祖父(*アイク生原氏)のような存在になりたい。近い将来は、慈善事業がビジネスとして稼げるようなシステムを作っていくことを思い描いている。サーフィンのコミュニティで皆がハッピーになれるような。

*アイク生原:本名・生原昭宏。福岡県出身。ロサンゼルス・ドジャースの球団職員として日米間の野球交流に尽力。2002年野球殿堂入り。

【WWD JAPAN掲載リンク】
https://www.wwdjapan.com/articles/1307610

Slogan

Unicorn Athlete was initiated by POD, aimed to support young athletes to pursue their passion in professional sports.

Profile

Unicorn Athlete 001 興梠サラ(こうろぎ・さら)

興梠サラ(こうろぎ・さら)/ Surfer

1996年10月21日 カリフォルニア生まれ
14歳の時に脊柱側湾症を患い、リハビリのためにサーフィンを始める。16歳でカリフォルニアステートの大会で優勝。バークレー大学・ビジネス科を卒業後、世界各地の大会に参加しながら、NPO「ベリー フィフティ」を通じ、日本とアジア新興国の学生たちをサポート。
好きなファッション:ストリート、ビジネスカジュアル、クラッシースタイル
自身を表す漢字:「流」