エネルギーの世界遺産

#002 JRE七戸十和田風力発電所/青森県

風はどこからやってきて、どこへいくのだろう…

地球の寒暖差によって生まれる風は、いまや人類にとって欠かすことのできないクリーンで身近なエネルギー源だ。

家庭や施設の電力をまかなう小さなものから、山林の上にそびえ立つ巨大ウィンドタービン。風車は日本全国北から南まで、さまざまな地形に個性的に設置され、私たちの暮らしに役立っている。

地球の生成に対し、人間の知己を集め生み出された造形物は、町の誇りであり世界共通の宝物である。

一人ひとりが風車のある風景に誇りを持ち、「エネルギーの世界遺産」として、未来に引き継いでいこう。

#002

JRE七戸十和田風力発電所/ジャパン・リニューアブル・エナジー

2021年12月竣工

青森県青森市、十和田市、七戸町にまたがるJRE七戸十和田風力発電所。

単機出力4.2MWの巨大風車8基が、八甲田山を望む景観に悠然と立ち並ぶ姿は、凛々しくもあり神々しくもある。

日の出とともに視界に現れる風力タービンは、一般家庭約 25,700 世帯分の1年間の電力消費量を賄うことができ、年間約 50,000トンの CO₂排出削減効果が見込まれている。

カーボンニュートラルの実現に向けた再生可能エネルギーの活用は、放牧された

牛たちと同様に、人々の生活を豊かにしてくれるに違いない。